なぜ画像形式は複数あるのか
カメラで写真を撮ればJPG、スクリーンショットを撮ればPNG、Webサイトの最適化をすればWebP。画像形式がなぜこんなにたくさんあるのだろうか。簡単に言えば、それぞれの形式が得意とする役割が違うからだ。
料理に例えるなら、和食と洋食と中華がそれぞれの持ち味があるように、画像形式も用途によって最適な選択が変わってくる。この記事では最も頻繁に使われる3つの形式を比較し、実際にどんな場面でどの形式を使えばよいか具体的に整理する。
JPG(JPEG)

特徴
JPGは1992年に策定された画像圧縮の標準規格で、世界で最も広く使われている画像形式だ。「非可逆圧縮」方式を採用しており、ファイルサイズを縮小する過程で一部のデータを破棄するという意味だ。品質の数値を下げるほどファイルは軽くなるが、ディテールがぼやける現象が出てくる。
長所
短所
こんなときに使おう
PNG
特徴
PNGは「可逆圧縮」方式を採用している。何度保存しても元の画質が維持される。そして最大の特徴は透明背景(アルファチャンネル)をサポートする点だ。ロゴやアイコンのように背景が透明でなければならない画像には必須の形式だ。
長所
短所
こんなときに使おう
WebP

特徴
Googleが2010年に開発した比較的新しい形式だ。JPGの長所(小さなファイルサイズ)とPNGの長所(透明背景)を両取りしたと考えればよい。同じ画質でJPGより25〜35%小さいファイルを生成でき、透明背景もサポートする。
長所
短所
こんなときに使おう
一目で比較
| 項目 | JPG | PNG | WebP |
|---|---|---|---|
| 圧縮方式 | 非可逆 | 可逆 | 両対応 |
| 透明背景 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| ファイルサイズ | 小さい | 大きい | 最も小さい |
| 画質維持 | 保存時に劣化 | 完全維持 | 設定可能 |
| 互換性 | 最高 | 最高 | 高い |
| 適した用途 | 写真 | グラフィック・スクリーンショット | Web全般 |
実践ガイド:状況別おすすめ
「ブログに載せる写真、何で保存すればいいですか?」
WebPを第一に推奨する。ファイルサイズが小さいためページの読み込みが速く、SEOにも有利だ。WordPressなどのCMSでWebPのアップロードに対応していない場合はJPGにしよう。品質85%程度で画質と容量のバランスが良い。
「ロゴを作ったのですが、どの形式で保存すべきですか?」
PNGだ。透明背景がサポートされないと、さまざまな場所での活用が難しくなるし、シャープなエッジが維持される。Web専用ならWebPも良い選択だ。
「Webサイトを構築中で、画像の最適化がしたいです」
すべての画像をWebPに変換しよう。Google PageSpeed InsightsでもWebPの使用を推奨している。古いブラウザへの対応が必要なら、JPGをフォールバックとして用意する方法がある。
「印刷物に使う画像は?」
印刷にはJPG(高品質、95%以上)かPNGを使おう。WebPは印刷ワークフローではまだ広くサポートされていない。
フォーマット変換するには
どんな形式の画像でも、Pixkitのファイル変換ツールでJPG、PNG、WebPの間を自由に変換できる。iPhoneの写真(HEIC)もそのまま変換可能なので、形式で迷ったときに活用してほしい。ブラウザ上で直接処理されるため、別途のソフトは不要だ。