ネットで画像を保存したら拡張子が.webpだった、という経験をしたことがある人は多いはずだ。LINEで友人に送ったら相手が画像を見られなかった、PowerPointのスライドに貼り付けようとしたらサポートされていない形式というエラーが出た、スマートフォンのギャラリーアプリで開けなかった、といったことが実際に起きている。意外と、ファイルが壊れていると思って焦る人も少なくない。実際には壊れているわけではなく、形式の互換性の問題だ。このような状況が近年急増しているのは、WebP形式がインターネット上で急速に普及しているからに他ならない。
WebPとは何か
WebPはGoogleが2010年に開発した画像形式だ。Web Pictureの略で、ウェブ上での画像表示を高速化するために設計された。JPGと同等以上の画質を保ちながら、ファイルサイズを25〜35%削減できるのが最大の強みだ。さらに透明背景をサポートしているのでPNGの代替にもなり、アニメーションにも対応しているのでGIFとしても使える。JPG、PNG、GIFそれぞれの長所を一つに統合した形式だと考えると分かりやすい。ウェブ開発者にとっては非常に魅力的な選択肢だ。
WebPがこれほど増えた理由
数年前まで、WebPファイルを目にする機会はそれほど多くなかった。しかし最近は、ネットで画像を保存すると.webpファイルとしてダウンロードされることが目立って増えた。背景にはいくつかの理由がある。Googleが画像検索結果の画像をWebP形式に自動変換して配信し始めた。ChromeブラウザがWebPを優先表示するようになり、多くのウェブサイトがWebPへ移行した。ページ読み込み速度の最適化がSEOに影響するため、サイト運営者がこぞってWebPを採用した。YouTubeのサムネイルもWebPだし、Google PhotosもWebPで保存する。結果として、インターネットから保存する画像の多くがいつの間にかWebPになってしまっているわけだ。
WebPが開けない環境
問題は、WebPがすべての環境でサポートされているわけではないことだ。LINEでWebPファイルを送ると相手が画像を見られないケースがある。InstagramやFacebookなどのSNSでアップロードを拒否されることもある。Microsoft PowerPointや古いバージョンのWordでは、WebPをサポートしていない形式として扱われる。Adobe Photoshopのバージョン23.2より前では、WebPをそもそも開けない。古いAndroidのギャラリーアプリ、レガシーなCMS、印刷会社や企業のワークフローでもWebPが扱えないことは珍しくない。WebPを受け付けない環境は、思っている以上に多いのが実情だ。
WebPをJPGに変換すべき場面
実際の場面として変換が必要になるのは、LINEや各種メッセージアプリで画像を共有するとき、公式文書やレポートに写真を添付するとき、WebP非対応の編集ソフトで加工するとき、形式を厳しく指定するプラットフォームにアップロードするとき、印刷会社にデータを入稿するときなどだ。あらかじめJPGに変換しておけば、こうした場面でいちいち対処する手間が省ける。
変換方法の比較
最も原始的な方法は、ペイントやプレビューアプリでWebPファイルを開き、JPGとして保存し直す方法だ。原理は単純だが、ファイルが複数枚あると手作業の繰り返しになってしまう。XnConvertなどの専用変換ソフトをインストールする方法は、バッチ変換が使えるという利点があるが、ソフトのインストールが必要でセキュリティ面の懸念もある。オンライン変換サイトを使う方法が最も手軽だが、多くのサイトはファイルをサーバーにアップロードする仕様で、個人的な写真を預けることへの抵抗感がある。Pixkitはブラウザ内でのみ処理を行い、ファイルが外部サーバーに送られることはない。
PikitでWebPをJPGに変換する方法
convert ツールにアクセスする。変換したいWebPファイルをドラッグ&ドロップするか、クリックしてファイルを選択する。出力形式として「JPG」を選ぶ。品質は90%に設定することを勧める。これが画質とファイルサイズのバランスとして適切な値だ。変換ボタンをクリックするとブラウザ内で処理が完了する。変換されたJPGファイルをダウンロードすれば完了だ。複数枚を一度に変換したい場合は一括処理機能を使えば、まとめて変換できる。アカウント登録は不要で、ファイルが外部に送信されることもないので、個人的な写真でも安心して利用できる。
変換時の注意点
WebPは透明背景に対応している。WebPをJPGに変換すると、透明な領域は白色で埋められる。透明背景を保持する必要がある場合は、JPGではなくPNGに変換するのが正しい選択だ。アニメーションWebPファイルについては、JPGに変換すると最初のフレームだけが保存される。アニメーションを維持したい場合はGIFへの変換が必要になる。画質については、JPGが非可逆圧縮方式なので品質設定が重要になる。90〜95%あたりが、ファイルサイズと画質のバランス点だ。それ以下に下げると圧縮アーティファクトが発生し、画像がぼやけたり粗く見えたりする結果になる。
逆にJPGをWebPに変換するとき
ウェブサイトやブログを運営しているなら、JPGをWebPに変換するのが有利なこともある。ファイルサイズが約30%削減でき、ページの読み込みが速くなり、Google PageSpeedスコアも向上する。同じconvert ツールでJPGからWebPへの変換もできる。双方向の変換が一つのツールで対応している。各形式の違いについてはこちらも参考に → JPG PNG WebP 違い
よくある質問
変換すると画質がかなり下がりますか?
品質90%以上に設定すれば、肉眼で差を感じることはほぼない。JPGの性質上わずかな情報は失われるが、高品質設定であれば日常的な用途では十分な画質が維持できる。
複数枚を一度に変換できますか?
できる。一括処理機能を使えば、複数のWebPファイルを一度にJPGへ変換できる。ファイルが多いときに特に便利だ。
スマートフォンでも変換できますか?
モバイルブラウザでも同様に動作する。スマートフォンでpixkit.app/convertにアクセスすれば、同じ手順で変換できる。
変換されたファイルはどこに保存されますか?
ブラウザのデフォルトのダウンロードフォルダに保存される。Androidスマートフォンならダウンロードアプリやギャラリーで確認できる。
ファイルサイズの制限はありますか?
100MBまでは問題なく処理できる。非常に大きなファイルや極端に高解像度の画像は処理に少し時間がかかることがある。